久米島ホタルの会だより

今日の午後、小雨交じりのお天気のなか、

オオタカらしき鳥を保護したと、観光客の方が、島の方に案内されて

ホタル館に来てくれました。

蒼い網の中にくるまれているのは、渡りの途中のサシバです。



人気ブログランキングへ


久米島ホタル館の活動を知っていただく為にぜひ、クリックをお願いします。

「この鳥、海岸近くのミカン畑の辺りで、

黄色の粘着テープに絡まって身動きが取れなくなっていたんですよ。」と、

バードウォッチングで観光に来られた男性２人が、事情を説明してくれました。



彼らは、鳥に絡まったテープを外すために、歯で噛み切って、近くの民家に

助けを求めようとしていたところ、偶々、ミカン狩りに来ていた島人の女性２人に出会い、

この島に獣医師がいないか尋ねたそうです。



すると、「犬猫の獣医師は、月に１,２回島に来てくれるけど、こうした保護鳥は、

ホタル館がいいですよ。」と、親切に車で案内してくれたという事です。

早速、ホタル館の館長と、海童君が、粘着テープのぬめりを小麦粉で緩和させる方法で、

サシバの羽を拭い、一旦、放鳥を試みてみましたが、まだ、飛び立てない状況なので、

しばらく様子を見る事にしました。





「あぁ、よかった、よかった、とてもいい所に案内してもらって助かりました。」

バードウォチングで島を訪れている観光客の男性２人は、

当然のことですが、大好きな鳥を助ける事が出来たので、本当に安心した様子でした。



久米島ホタル館では、これまで、クメジマボタルの保護、保全に必要な事として、

島の自然環境や生物多様性への理解と、協力を根気強く説明してきました。



時代と共に、地球環境や自然についての科学的な理解が進み、

久米島ホタル館に、ホタルとつながる生物多様性の関わりを学ぶために、

ホタル以外の生きものが展示飼育されている事や、

こうした傷病鳥を扱う受け皿的役割を担っている事への感謝の言葉が

島の人達からも、こうして島を訪れる方々からも、

ずいぶん沢山寄せられるようになっています。



本当に、ありがとうございます。

サシバ君が、元気に海の向こうに渡っていけるように最善を尽くしたいと想います。

人気ブログランキングへ


久米島ホタル館の活動を知っていただく為にぜひ、クリックをお願いします。