久米島ホタルの会だより

かばいろ久米島ホタル館のサキシマフヨウの花の中で、花粉にまみれているのは、

真っ黒なオキナワクマバチ達。



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近づいてみると、久米島中のクマバチが集まっているかのように、

ブンブンと大きな羽音がします。





オキナワクマバチは、子どもの親指くらいの大きさもあるけれど、

どんなに近づいても、ぜ～んぜ～ん、襲ってくる気配がありません。



彼らはそんなことよりも、次々に開く新鮮な花の花粉を、集めるのに一生懸命です。



もちろん、花の蜜もご馳走です。



よく見ると、黒いクマバチの飛行線に混じって、

リュウキュウミスジや、アカタテハの樺色（かばいろ）も、





「わ～い、ご馳走だぁ～！」とでも言うように、軽やかに青い空に映ります。



台風後の痛々しい傷跡は、久米島ホタル館の川にも森にもいまだにひびいていますが、



その痛みを和らげてくれるようにやさしいピンク色をしたサキシマフヨウの花は、



奇跡の様に満開の花を咲かせ、見る人のこころを、ほっと、和ませてくれます。



久米島ホタル館は、人にも生きものにもやさしい場所なのです。

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