「館長、あの、モンシロチョウが、羽化しています!」
曇り空続きの毎日ですが、僅かに晴れたある日の朝、
お母さんと一緒にホタル館を訪れた、島の子どもから預かっていた
沢山のモンシロチョウの幼虫が、ガラスの水槽いっぱいに張り付いたサナギになり、
暖かい陽気に誘われて、一斉に羽化したのです。
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「やっぱり、小さな蝶々になったね。」と、
笑いながら、自分が小学1年生の頃を思い出していました。
学校帰りのキャベツ畑で見つけたモンシロチョウの卵や幼虫を見つけて、
”これが本当に、ちょうちょうになるのかしら?”と、学校の理科教科書で習った現象を、
自分の目で見たくって、キャベツの葉っぱごと、その幼虫を家に持って帰えり、
硝子戸のある本棚に閉じ込めて、毎日毎日、見ていたあの頃のことを、・・・・。
その時のモンシロチョウも、餌のキャベツが少なくて、
びっくりするくらい小さな成虫の姿でした。
黙々と動き回っていた、緑色の芋虫が、ある日、へんちくりんな形のサナギになり、
固くなって動かなくなってしまう不思議な不思議な現象を、直に見ることができた毎日は、
面白い連続ドラマや漫画の続きを心待ちにしている気持に、よく似ています。
でも、それ以上に凄いと想うのは、やっぱり、たとえどんなに小さな存在であっても、
生きて動いて、時間の経過とともに変わるという、生命のメカニズムが組み込まれている
実際の現象は、深く心に息づいて、その感動は、今でも色あせることがありません。
私たちの生きている世界に、自然という環境が、存在しているという事に気付く
子どもの心は、敏感です。
その子どもの心に、寄り添うことのできる大人の心が、未来の地球に反映するのだと想います。
久しぶりの温かな日差しに、久米島ホタル館の草地に放たれたモンシロチョウと、
野外で羽化したナミエシロチョウが、ひらひらと飛び交う優しい風景が、
久米島の次の世代に引き継ぐことができるよう、心から願っています。
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